離れて暮らす親、親類の身の回りに不安はありませんか?

高齢の親類

遠く離れて暮らす親や独り身の親類にかかわる相談が増えております

親兄弟は時々里帰りなどの行事で顔を合わせたり電話でお話しすることがあるのでそこまで深刻ではありませんが、叔父、叔母など独り身の親戚はあまり顔を合わすこともなく関係も希薄になりがちです。

話し相手が欲しくて元気よく街に繰り出すような方でしたらご心配は不要に感じますが、軽い認知症をお持ちの方は特に注意が必要です。

懸念事項の一つとしてはハッキリとした素性の分からない人物と仲良くなり、いつの間にかお金の管理を任せているという事例があります。また、軽い認知症の高齢者ですと、必要のない物品を買わされていたり、意味の無いリフォーム工事の契約が次々に行われているケースが少なくありません。

年金生活者でもリフォームローンを使い高額な工事が行われていた事実もあります。一度こうしたターゲットにされてしまうと、その後いくつもの業者が営業をかけてきます。普段は話し相手がおらず、相手の言うままに契約を交わしてしまう可能性も高いです。

ですので定期的に様子を見に行き、お金周りに心配事が無いか?チェックすることが非常に大事になります。

直近であった事例では元々親類の身の周りを気にかけてくれていた地域の民生委員と名乗る人物が、親類の生活全般に関わる金銭の管理を握ってしまい、銀行預金通帳やゆうちょ銀行のカードすら渡してしまっていたケースがあります。

その話を聞いた姪のA子さんが探偵組合に相談、調査することになりました。

まずは親類の家に出入りする”元民生委員”と名乗る人物の特定調査を行いました。数日の張り込みを行ったところ50代の人物が親類宅に出入りしているのを確認し、尾行を行ったところ氏名と住所が判明しました。

この他では親類ご本人の銀行口座調査を行い、口座残高などを確認。親類はある程度の資産がありましたが、口座に残っていたのは振り込まれたばかりの年金額程度しかありませんでした。

調査で判明した”元民生委員”と名乗っていた人物は役所関連への聞き込み調査の結果、民生委員であった事実は無く、親類が騙されているのではないか?という判断になりましたので近隣での聞き込み調査も実施。

その結果は以前親類が暮らしていたマンションの清掃作業を担っていた人物でした。親類が軽い認知症にかかったことを知り得ていた人物であることは間違いありません。その後何らかのタイミングで再会し、民生委員になったと説明があったのでしょう。顔見知りだった親類はその話を信じてしまい、相談などで何回か話をしているうちに言いくるめられて預金通帳やカードを預ける関係にまで発展していました。

我々探偵組合では弁護士らと協議し、その後なんとか預金通帳などを返してもらうことに成功しました。

こうした案件は早ければ早いほど被害金額は少なく済みます。手をこまねいているとずるずると預金は引き出されてしまいますので、同様のお悩みがありましたらご相談下さい。

東京調査業協同組合