【注意!】国際ロマンス詐欺の相談が増えております

国際ロマンス詐欺

コロナ禍の世界でも知能犯罪が増えており、その中でも国際ロマンス詐欺が増えております

Googleの検索キーワードで知能犯罪に関するキーワードが増えているというデータがあります。知能犯罪とは詐欺などで、目的は金銭の搾取です。オレオレ詐欺に代表される同様の犯罪は形を変えて行われているのが現状です。

その中でも国際ロマンス詐欺の相談が増えております。同詐欺は主にSNSを通して知り合うところから発生し、ラインなどのメッセージアプリで親密な関係を構築していきます。
現代の国際ロマンス詐欺は実際に対面して会うという事はほぼありません。

現代の、と但し書きをしましたが、日本では1970~90年代にかけて「プリンスクヒオ」「クヒオ大佐」と名乗った日本人がおり、職業はアメリカ空軍パイロットでイギリスのエリザベス女王の親類であると信じ込ませた結婚詐欺師がおり、映画化もされてとても有名です。純粋な日本人でありながら常に軍服を着用して相手を騙していました。当時はSNSやインターネットがないために直接会うことで言葉巧みに詐欺をはたらいていました。外国籍があるかのような雰囲気で近づくところは国際ロマンス詐欺の手法です。

親密な関係を築くと、詐欺犯は様々な言い訳でお金を無心しようとメッセージを送信してきます。

「自分は軍人なのだが、あなたに会うために基地から脱走したい。その為には資金が少しばかり必要だ」などといった、”この人に逢える”という期待感を持たせる手法でお金を無心します。

他には「他国との取引で数百万ドルの送金をするのだが、直接他国に送金すると税金が大きくかかるので一度、税金の安い日本に送金したい、そうすれば支払う税金を安くできる」といった作り話でOKを出すと、外国の銀行からそれらしいメールが届き、送金のためには保証金の10パーセントが必要だ、という事で保証金を送金してしまったという被害も確認しています。

国際ロマンス詐欺の定番は相手が軍人や医師、国連職員などを騙るというところです。また、メッセージアプリを通じて親密になっていく過程でどれくらいの預金・貯蓄があるのかを巧妙に聞き出していると思われます。

当組合に相談される依頼人の中には過去に1,900万円ものお金を外国口座に送金してしまった方もいらっしゃいました。

通常、お金の送金は銀行口座などの金融機関から行いますが、現在はアプリを通じて送金することも可能であり、お金の受け渡しのハードルが下がってきている側面もあります。アプリを通じて送金する場合、一度の限度額が少ないのでジワジワとお金をむしり取られます。

国際ロマンス詐欺は相手が外国語でメッセージを送ってくる場合が多く、「理解してあげよう」という優しさでどんどん深みに嵌っていくという人間の弱い部分も犯罪心理として知られています。

国際ロマンス詐欺を防ぐには?

当たり前のことですが、見知らぬ相手とSNSで接触しないように心がけることが肝心です。相手が送信してくる写真は赤の他人である場合が多く、ハンサムな相手・容姿端麗な人物であっても信用しないことが大事です。また、家族写真を送ってくることもあるようです。

ドラマや映画では医師や軍人は英雄です。また、スパイ工作員や政府のエージェントというキーワードもミステリアスで人気のあるキャラクターの一つ。これらのキーワードを騙ってきたら危険です。

万が一メッセージアプリのやり取りを行っていても「お金」の話が出てきたら要注意です。連絡を遮断するのが唯一の方法であることは間違いありません。

詐欺被害の相談窓口は?

詐欺師について何がお分かりですか?どんな些細なことでもお話しください。携帯電話番号や振り込んでしまった銀行口座などから詐欺師の特定が可能な場合があります。

私ども探偵は詐欺師がどこの誰なのか?どこに住んでいるのか?を調査するのが仕事です。被害金の回収までは行っておりません。被害金の回収はやはり弁護士さんがベストだと思います。但し、相手がどこの誰なのか?は我々が探し出すお手伝いが出来るのではないかと考えます。

東京調査業協同組合