広告費用がテレビとインターネットで逆転した!?

法人・企業信用調査

インターネットでの広告戦略が更に加速するのか?

TICS東京調査業協同組合アドバイザリーパートナーの東京調査サービスです。

現在、国内はもとより世界的に蔓延している新型肺炎の騒動ですが、皆様ご自愛くださいませ。

さて、今回は先日のニュースであった広告費に関するニュースについてです。

テレビ業界に支払われる企業からの広告費がインターネットでの広告費より下回ったという記事がありました。

これはテレビ離れが更に加速しているという紛れもない事実があります。

皆様は電車に乗る機会はありますでしょうか?殆どの人が車内広告ではなく、自分のスマートフォンの画面にくぎ付けになっていますよね?一列7名乗りの座席に座っている全員がスマートフォンの画面に見入っているというシチュエーションが多いと思います。私はどちらかというと車内広告を眺めるのが好きで、特に週刊誌の広告を好んで見ます。

最近では車内広告も工夫を凝らしていて、細長いですが大型のディスプレイに動画が流れている車両もありますが、やはりスマートフォンの操作に必死になっている方が多いですね。

探偵の広告というのは基本的にテレビ広告は一切ありません。恐らく業種的にNGなのだと思います。

私が探偵業との関わりを持った平成2年ころの探偵の広告と言えば電話帳(タウンページ)でした。これは昭和から続く流れなのですが、電話帳頼りな部分が多くあったと思います。

電話帳広告は実は抽選で順番を決めていたという事実があります。やはり一番最初に公告を載せるのと最後ではだいぶ効果が違うのでしょう。豊富な資金のある探偵社は社名を変えるなどして複数の探偵社として使い分けたり、なるべく先頭に広告が載るようにしたほか、「あいうえお順」の電話帳に最初に載るように社名を「A」から始まるように変えていた探偵社も散見されました。

これ以外の探偵社の広告は「チラシ」「看板」「雑誌への広告掲載」などでした。雑誌については表現規制が厳しくて、一見すると何の広告なのか分からないというジレンマもありましたね。

時は流れインターネットの時代に入ると資金豊富な探偵社は「広告」にお金をつぎ込んでいきます。中には広告費に潰されて退場していく探偵事務所も現れました。電話帳時代にもいわゆる大手と言われていた探偵社が姿を消しました。

インターネットの広告は電話帳のように抽選ではありません。価格勝負なのです。

例えば誰もが思い浮かべる「浮気調査」というキーワードですが、一番最初に公告が来るように設定するには1クリック数千円という経費がかかります。これでは弱小探偵事務所は太刀打ちできません。

インターネットでは様々なキーワードで検索されますから基本的なキーワード全部でトップを狙うとなると年間二けた億円が広告費に消えているという噂もあります。

お金のない探偵社は広告ではなく、自然と順位が上がるSEO対策に必死です。SEO対策はこうすれば順位が上がる、というセオリーは無く、逆効果になることもあるのです。

2019年の推移ですとテレビメディアへの広告費が1兆8612億円。インターネットメディアが2兆1048億円という差が出始めました。テレビメディアに広告を出せる企業は限られていますが、インターネットなら個人でも広告を出すことが可能です。この違いも更に差が出ていくのではないでしょうか?

古い言い方ですが、ネットサーフィンをしていて広告が出ていないページは殆どないですよね?気が付かないうちに公告をクリックしている場合もあると思います。インターネットメディアへの広告費は二けた成長が数年続いているそうです。黄色いタウンページ、今は黄色じゃなくて黒だったりしますね。タウンページに公告を載せている業種としては

「引っ越し業」
「弁護士事務所」
「葬儀関連」
「生活トラブル関連」(水回りの故障など)
「探偵業」

普段はあまりお世話にならないから料金や相場が不明な業種が広告を出している気がします。現在のタウンページの広告量は少ないですが、多い時は探偵事務所だけでも20ページくらいあったと思いますし、その他の業種も沢山のページ数を出していましたが現在はほんの数ページだけのようです。

近い将来電話帳も無くなるのかもしれませんね。